第6回 緩和ケアとがん保険
 終末期医療への関心の高まりとともに、緩和ケア病棟の施設数が増えています。緩和ケアとは、
がんなどで治癒が不可能な段階になったとき、専門家が協力してチームを作り、患者や家族の不安を
和らげ、できる限り人間らしく快適な生活が送れるようにケアをすることです。

 緩和ケア病棟への入院も一般病棟と同様に、健康保険などの公的医療保険が適用になります。1日あたり
の入院費用は37,800円で、自己負担金はその3割の11,340円。1カ月あたりの自己負担金が一定額を
超えれば、超えた分は高額療養費として払い戻されます。医療費以外の食費や差額ベッド代などは
高額療養費の対象となりません。

 緩和ケア病棟への入院の場合、がん治療が直接の目的ではないと判断されますと、入院給付金が
支給されない可能性があります。しかし、がん保険には入院給付金とは別に、診断給付金などが
支払われる商品が多いので、それを緩和ケアの費用にも充てられます。

 また、自宅での療養を希望する方も多いでしょう。在宅で緩和ケアを受けたときにも給付金を
支給するという特約を設けているがん保険があります。今年4月から、原則65歳からの利用となっている
介護保険サービスが、40歳以上の末期がん患者も利用できるようになりました。デイサービスが
新設されるなど、在宅療養を希望する人には朗報です。

arrow
arrow
    全站熱搜

    kosanyj 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()